『人間 野口健』315 日本空手道建武館 篠田剛

2012-06-22

 

野口さんはより身近なところでも清掃活動の意義を伝えています。
松戸市立の小学校では児童がトイレ掃除をしていました。

それを見学した野口さん、その後の講演会で子供たちに、
「ごみを拾っている人がたくさんいると、そこでは捨てられなくなる雰囲気ができます」
「自分で掃除をすると、掃除する人の気持ちが分かるようになります」

野口さんはよく橋本龍太郎氏に怒鳴られたそうです。
「お前の気持ちは分かるけれど思いだけで突っ走るな!」
「なんでお前の考え方はそんなに単純なんだ!この単細胞!」…。

それでいて二人はすごく分かり合っているんです。
野口さんは橋本氏について
“男が男に惚れるとはそういう事なんです”と綴っています。
実に羨ましくも、素晴らしい間柄だったのですね。

話があちこちに飛んで、
まとまりのない締めくくりとなってしまいました。

野口さんはとても感覚的に物事を感じ取る人だと思います。
それは、いつも自然の中で危険と隣り合わせで生きてきたからでしょう。
誰よりも敏感に感じて、誰よりもまっすぐ突っ走って。

それゆえ時に衝突してしまうけれど、
しかし人はいつしか彼の真摯な人柄に惚れ込んでしまうのです。

彼のお父さんは言いました。
どうせ生きるなら、野口健っていうお前の名前が、
ひとつの肩書きになるような生き方をした方が楽しいと思うんだ。

まさに今、野口さんはお父さんの言う通りに生きています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。3歳の幼児からシニアまで。軽く汗を流したい人からプロ志向まで。運動が苦手な人からフィジカルエリートまで。すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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