2012-08-22
私は村田諒太のインタビューを聞いているうちに、
彼の志が見えてきました。
それはアマチュアボクシング選手が、
オリンピックで戦える環境を作ることです。
卓球の福原愛はミキハウスや全日空に所属して、
戦える環境が整えられました。
しかしボクシングはほかのスポーツと違って、
バックアップしてくれる企業が少ない。
村田はアマチュア選手がボクシングを続けられる環境でないことを、
悩ましく思っています。
それゆえに選手を受け入れてくれる企業が、
出てくれることを望んでいるのです。
村田の金メダルは一躍マスメディアの話題となりました。
世間の注目の的となり、
テレビや雑誌などからの取材依頼が殺到したことでしょう。
有名税という言葉があります。
有名であるが故に、知名度と引き換えに生じる問題や代償を、
税金に例えた言葉です。
プライバシーが阻害されるともあります。
そこで私は思うのですが、
村田はプライバシーと引き換えに、
マスメディアに出演しているんじゃないかと。
有名になることでマスコミや大衆の注目が集まり、
アマチュアボクシングの認知につながればと。
そしてアマチュア選手を受け入れる企業が出てくれるための、
いわば捨て身で。
もしかしたら。
これから先、心ない人からの言われなき、
誹謗中傷もあるかもしれません。
今の世の中は誤解や思い込み、
そして取り違えた批判的思考で渦巻いています。
まさに真実は一つ。
「そんな考え方の人もいるのか」と、
気に留めずに邁進してほしいですね。
オリンピック選手を育てたいという夢を持っていた恩師、
武元前川さんのために。
そして自分を育ててくれたボクシングのためにも。
頑張れ!村田諒太。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
カッコ悪く振る舞える人がカッコいい
■空手の個別指導もしています。マンツーマンでじっくりやりたい方はお気軽にご相談ください。さらに、ご自宅や企業のサークル・研修会・各種イベントなど道場以外でも空手を楽しんでいただけるように出張指導もしています。道場まで通えない方や、企業イベントなどの福利厚生、クラブ活動などにご依頼ください。
前のページ 次のページ
※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。