『曽野綾子氏のお話』 27

2011-04-11

新聞記事に曽野綾子氏のインタビューが載っていました。
曽野氏の言葉に共感するところが多くありました。
それを私なりの解釈で要約すれば…

電気も水道も絶え間なく供給されているときは、
その有難みに気づかないものだ。
今回の大震災によって、その有難みに気づいたことだろう。
他人の痛みを「痛い」と思うほど、
分かち合うことの大切さも学んだだろう。

今の子供たちは欲しいと思うものは与えられて何不自由なく育った。
そのような子供たちには、
ときに困難に耐える体験をさせることも大切だ。
そうすれば誰かがやってくれるという甘えが消え、
やがて自分の頭で考え行動する癖がつくだろう。

読み返すと「自立自活」のキーワードが浮かんできます。
人に何かを頼るなら文句や我が儘は言えないはずです。
自立自活する人から我が儘を聞いたことがありません。

贅沢な生活をしていると、つい我が儘になってしまいます。
我が儘な人は他人の気持ちを推し量って同情することができません。
また、つらいことや苦しいことに、
くじけずガマンする意地が芽生えません。
今回の大震災で自立自活の大切さを学びました。

私の道場で子ども達に空手を教えているのは、
単に組手を強くさせるためではありません。
社会に独り立ちする手助けをしているわけです。
そういう意味で、この曽野氏の考えに共感を覚えたのでした。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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