2011-04-10
元原子力安全委員長、松浦祥次郎氏
最悪のシナリオは…
「新たな水素爆発で格納容器が破壊され、放射性物質が大量に流出することだ。近くには立ち入れず、他の炉も手が付けられなくなる。こうなると日本にはもう解決策がないと思う。放射性物質の放出量はチェルノブイリの事故を超えるだろう」
それゆえ「社会が総力戦で対処しなければならない」
だからこそ「現場の作業員を物心両面で支える必要もある」
と述べられています。
さて、福島支部のヨシナリこと松本喜成君。
彼は双葉町から郡山市郊外に移って業務を再開しました。
そこの家主が
「こんなときだから」と空き家3軒を無償で貸してくれたのです。
率いる社員は各地の原発で働き、
松本君一家とともに自炊生活を送っています。
今でこそ家主の好意で住まわせてもらっていますが、
廃炉となれば長期戦が予想されます。
そうは長く世話になれないでしょう。
松本君は新しい事務所を探すことになりました。
彼らは自力で寝床を探し自炊して質素な生活をしています。
原発沈静化の前線にいる原発作業員は使命感を原動力に戦っています。
松浦氏が
「現場の作業員を物心両面で支える」必要があると話されました。
ならば、我々日本人を守ってくれている彼らにも光をあててもらい、
支えてほしいと祈ります。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。