『親子で空手を』 26

2011-05-02

子どもが空手を習っている姿を見つつ
「やってみたいな」と思うお父さんがいます。
だけど空手は敷居が高いと思われていて、
なかなか一歩が踏み出せません。

しかし、少し経つと、
一人、二人とお父さん、お母さんが入ってくるようになりました。
その人達の顔ぶれをみると、みな熱い親御さんたちでした。

ところで新空手に初挑戦したのが平成15年9月だったと前に述べました。
その翌年2月には、
K-4グランプリ予選に勝ち進む子どもを輩出することができました。

こんなに短期間で子ども達が見違えるほど強くなるとは思いませんでした。
考えるに、強くなった背景には、
一緒になって稽古した親御さん達の存在が大いにあります。
実際に、予選に勝ち進んだ子のお父さんも、
空手を習い始めていたのでした。

子どもが悩んでいたり迷ったりしていたりするときに、
的確なアドバイスができたからか。
お互いに痛さや辛さがわかっているからこそ、
サポートができるようになったからか。

いずれにせよ、親子空手は、
とてもよい方向に進むのは間違いないと感じました。

世の中も、虐待やら、いじめやらが起きて荒んだものでした。
強い選手を育てるのも、しいては世の中をよくするのも、
親が空手をするからこそ…。
それからというもの、私は親子空手を推奨するようになりました。

私は父親を“おやじ”と呼んでいましたので、
この言葉に愛着を感じています。
建武館にも、カッコいいおやじが増えたらいいなぁ。

いくつになっても挑戦し続ける姿で子どもを元気付ける
説教じゃなく、身をもって見せていく粋なおやじ

こんなおやじを建武館に増やしていくことを、
いつしか目標にするようになりました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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