『空手の審査 技とともに心も一緒に稽古』257 日本空手道建武館 篠田剛

2012-05-09

昇級審査は年3回実施します。
レベルが帯の色で表されるのが他のスポーツにない特色です。

白帯に始まり上達するに従い色のついた帯となり、
最後に黒帯となります。
帯の色が変わるのは成長の証です。

審査の基準も上の級になるに従い厳しくなります。
はじめは元気に挨拶できて号令通りに技ができていれば合格。
だんだん上位の級になると技のうまさも求めていきます。

黒帯の一つ手前は茶色の帯です。
相撲でいうと「大関」でしょうか。

茶帯になると技のうまさだけではだめになります。
何が必要かというと他者への配慮、
つまり後輩に気を配れるかも大事な要素になってきます。

自分のこともしっかりしなければなりませんが、
後輩にも目を向け始めようというわけです。

このようにして、技とともに心も一緒に稽古していく、
というのが審査のねらいです。

つまり、技については、
「できる」から「うまい」に変わるようにさせます。
心については、
「自分のことで精一杯」から
「後輩に気を配れる」ようにさせるのです。

他の球技スポーツと違って、
痛いし怖いし楽しいことばかりじゃないんですね。
だからこそこのような、
やる気をアップさせる昇級システムが根付いていったのでしょう。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。


篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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