『しつけは仕付け糸』247 日本空手道建武館 篠田剛

2012-04-25

仕付け糸は仮止めするための糸。
服の縫い糸と区別できるようにしてあります。

服より目立つような豪華な糸ではありません。
あとで抜けやすいように大ざっぱに縫っています。

縫い付けたら役目は終わり。
あとは生地を傷めないようにそっと抜きます。

子供のしつけは、
この仕付け糸のようなものなのかなと思います。

生まれたばかりの赤ん坊は、親の手を借りて成長します。
自分の足で立って歩くまでにたっぷり時間がかかります。

そこで、親が仕付け糸をつけます。
縫い目がズレないように、方向を示してあげます。
ただし、それはあくまでも仮止めの糸ですので控えめです。

自己主張しすぎてしまうと、主役である子供は目立ちません。
細かすぎると、子供は自由に伸び伸びできません。
きっちりしすぎると抜けきれず、いつまでも親を頼ってしまいます。

親は自分の後ろ姿を見せて、
そっと歩かせてあげることが大事なんですね。

でも、子育てはそんな単純ではありません。
言うは易く行なうは難し、です。

私も悩みながら子育てやっています。
みんな悩んで大きくなった。
一緒に悩んで、大きくなりましょうね!

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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