2012-04-24
“何かあったら助けよう”と思うのは、
何も格闘技をやっている人ばかりではありません。
だけれど、腕力に自信がある人は、
どんなことにその力を使えばいいのかよく考えるんですね。
自分を強くみせようとするとその力を暴力に使います。
弱い者から金を巻き上げようとしたり、
強盗に使ったりするかもしれません。
自分はその力を人助けのために使うんだ、
と自覚していればその力を救助に使います。
腕力というのは、その人の心掛けによって、
使い道が変わってくるんですね。
キッド選手だけスポットを当てていますが、
世の中のどこかで誰かがもっと勇敢な救助をしています。
そういう尊い命を救った人たちは素晴らしいですね。
私もいろんなところで結構“人助けイメトレ”をするんです。
先日も、コナミスポーツでの指導が終わった帰り道の踏切でイメトレ。
もし、よちよち歩きの幼児が線路に入ったら、
右左確認してこう抱きかかえてこっちに走って…
なんてことリアルに想像しながら電車が通るのを待っていました。
そうしたら、後ろからふいに、
「館長!」
自分の後ろ姿に気づいた道場生が声をかけてくれたんですが、
思わずびっくり。
こんなことで驚いては人助けなんてできません。
まだまだ私は修行が足りませんねぇ。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。
前のページ 次のページ
※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。