『感謝の気持ちは礼で育む』238 日本空手道建武館 篠田剛

2012-04-16

感謝する心は大事です。
そこで、保護者に協力してもらっているのが
“感謝の気持ちを育ませる教育”。

稽古が終わって帰り際、指導者に向かって一言、
「ありがとうございました。お世話になりました」
と言っていただくのです。

お母さんが指導者に向かって頭を下げてお礼をしている。
そういう姿を見た子供は、指導者に対して敬意を抱きます。
何よりも保護者の真摯な態度が子供心に伝わり、
感謝することの大切さを理解するのです。

コラムに何度か登場する2つ上の先輩“こまっちゃん”。
二男坊が道場に通っていますが、
会社勤めのため見学に来られることはめったにありません。

ある年の初め。
たまたま時間が作れたのでしょう。
稽古が終わるとこまっちゃんが来られていました。

道場の出入り口まで入ってきて私に声をかけて頭を下げるんですね。
そして「いつもありがとう。今年も息子をよろしくお願いします」
と言ってくれました。
私の方こそ恐縮して頭を下げました。

こういうしぐさのやり取りを見た子供たちは、
必ずや感謝の気持ちを育んでいくのでしょう。
道場に限らず学校、他の習い事などでも、
保護者のみなさんには、ぜひやってみてください。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”そして“拳足は警策なり”。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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