『中学校武道 日本人の誇りを持たせるために』231 日本空手道建武館 篠田剛

2012-04-07

過去に他人から
「あなたはダメな人間だ」
と言われたことがあります。

その時私は、
いや、俺はそんな男ではないはずだ。もっと自信を持て。
そうつぶやいては自信を取り戻したのを覚えています。

他人から「そんな男」と見られたことはショックでした。
しかしおやじは俺を「そんな男」に育ててはいない。
そう思うと自分を見失うことなくすぐに前に進むことができました。

もし幼少時代に自分が否定されて育っていたら、
この言葉に狼狽えて自信を失ったかもしれません。
自己肯定感を育ててくれたことに感謝したものです。

さて。
自国を誇りに思うかの質問に
「思わない」と答える日本人がとても多いそうです。

日本の歴史は否定されてしまって、
日本人は自信を失っているのです。
自分の国を誇りに思えなくなってしまったのです。

人材が海外に流出しています。
その原因は国の仕組みがいけないせいだと言われています。
確かに予算が削られてしまうと若手が育ちにくいでしょう。
しかし私は、日本を思う気持ちが、
低下しているのも遠因だと思っています。

今春から中学校で武道が必修化されることになりました。
武道の考えはとても素晴らしく、誇りに思えるものです。
授業を受けた中学生の中には、
武道を通じて日本の素晴らしさを改めて認識できるかもしれません。

中学校で武道を習うことで、
日本を思う気持ちが高まることを期待したいですね。
そして日本人としての誇りを持った人となってほしいと思います。

子供たちはいずれ社会人になります。
彼らには日本にいて技術を開花させて、
もっと日本を発展させる担い手になってほしいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”そして“拳足は警策なり”。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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