『がんばりトリオ』 22

2011-04-17

三人組のことをトリオと言います。
昔懐かしいてんぷくトリオや、
歌の世界では花の中三トリオ、たのきんトリオなどなど。

研修会にも三人組のがんばりトリオがいました。
裕貴・純平・雄太の三人です。
彼らは幼稚園児から入った同い年。

三人はとにかく空手を楽しんでいました。
1時間みっちり稽古をしたあと。
彼らに「もう1時間やる?」と聞くと
「やります!やります!」と大はしゃぎ。
また、ふくらはぎの筋肉を鍛えるから、
1時間ずっと踵をあげていろと言いました。
すると「わかりました!」とニッコリ笑って、
つらいことを楽しそうに挑戦します。

まるでグーパーチョキを三人で繰り返し繰り返し出しては、
高めあっているようでした。
ほかの仲間も彼らにつられてレベルアップしていきました。
三人のおかげです。

中村天風氏曰く
「ほんとうに楽しいときには、楽しいなんて気持ちが湧かないで楽しい」
三人はまさにそんな心境だったのでしょう。
いまでも彼らのあのニッコリした笑顔が忘れられません。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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