2012-03-02
過去には良いこととされていたものが、
あることを境にすべて否定されてしまうことがあります。
たとえば「自己犠牲の精神」という言葉がそれです。
一時期戦争で使われた言葉だということで、
ミリタリズム的発想であるとされています。
自己犠牲とはお国のために命をささげることである。
だから軍国主義教育であると。
確かに戦闘に駆り立てる文言として、
利用するのはよろしくありません。
しかし、だからといって全否定はいかがなものかと思います。
本当に自己犠牲の精神は悪いことなのでしょうか。
私の場合、自己犠牲はというと
「弱い者の味方をする」ためのものです。
弱い者がいじめられている時は身を挺してでも助ける。
それが私の自己犠牲。
物事の一端を聞いただけで、
全体もそうであるかのように決めつけてはいけません。
何でもかんでも十把一絡げにして考えないようにしたいものです。
自分、自分の世の中で、
自分を後回しにできる人間は必要なのです。
誰かのために自分が傷つくことを、
ためらってはいけないこともあるのです。
ですので、自己犠牲、大事です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますのでよろしければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。■今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”“拳足は警策なり”。
■これからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージ“よその子もうちの子”。
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。
■空手の個別指導もしています。マンツーマンでじっくりやりたい方はお気軽にご相談ください。さらに、ご自宅や企業のサークル・研修会・各種イベントなど道場以外でも空手を楽しんでいただけるように出張指導もしています。道場まで通えない方や、企業イベントなどの福利厚生、クラブ活動などにご依頼ください。
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。