『心の時代に戻そう 現代の偉人たち』215 日本空手道建武館 篠田剛

2012-03-01

物資的に豊かさを極めても、
道徳心は落ちぶれてしまった……

これは中国で2歳児が轢き逃げされた、
事件現場の路上に書かれていたことばです。

このことばは現在の中国を象徴するものなのでしょう。
怒りと嘆きと嗚咽が聞こえてくるようです。
中国は今、拝金主義や利益至上主義が蔓延り、歯止めがききません。

いや、中国だけではありません。
日本だって同じようなものです。
ただ儲かればよいとする風潮は日本にもあるはずです。

そんな風潮は江戸や明治の時代にもありました。
それを憂いた人物が歴史上の偉人、二宮尊徳と渋沢栄一でした。
二人は「道徳と経済」という言葉を使って人々に説きました。

この言葉を最近、コラムに書くようになりました。
それは、拝金主義というか身勝手というか、
そういうのに私が懲り懲りしていたからです。

私がこのコラムでよく使う言葉・キーワードは、
他にいくつかあります。

「利他」という言葉は稲盛和夫さんがよく使われます。
その信条にとても共鳴しています。

「美点凝視」は人と人とを結ぶ要諦となる大事な言葉であり、
鍵山秀三郎さんの言葉にもあります。

「惻隠、卑怯、武士道」は、藤原正彦さんからよく聞く言葉で、
私のおやじからもよく教わりました。

寺子屋モデルの山口秀範さんも感銘を受けた一人です。
いかに子供たちを正しく導くかという考えが私と共通する所が多く、
とても共感しています。

みなさん、私に感銘と刺激を与えてくれました。

人間として敬意を表されるのが、
金持ちよりも道徳心のある人であった時代。

その古き良き時代に戻そう。
心の時代に戻そう。
そう言っているのが、現代の偉人たちであります。

『路上の怒りと嘆きと嗚咽 中国のひき逃げ現場』

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますのでよろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。
■今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”“拳足は警策なり”。
■これからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージ“よその子もうちの子”。
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。
■空手の個別指導もしています。マンツーマンでじっくりやりたい方はお気軽にご相談ください。さらに、ご自宅や企業のサークル・研修会・各種イベントなど道場以外でも空手を楽しんでいただけるように出張指導もしています。道場まで通えない方や、企業イベントなどの福利厚生、クラブ活動などにご依頼ください。
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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