2011-11-24
館長となって2年を迎えました。
振り返ると不況が続き、大震災というとても悲しい出来事もあり、
辛さからなかなか抜け出せません。
そういう中で道場が果たす役割はとても大きく、
世に求められているものだと実感する一年でもありました。
道場生が心身ともに強くなると同時に、道場に来れば元気になる。
いつでも来たくなるような厳しくも心あたたまる第二の我が家。
そのような存在となることが大事なんだと思う自分に、
間違いはないと確信できました。
小さい子からお年寄りまで、気兼ねなく通ってもらいたい。
家庭の経済に左右されることなく、
長く、永く生涯に渡って通ってもらいたい。
いつもそう思っています。
道場の自慢。
それは熱意ある指導と、完備された設備です。
子どもの場合、曜日の自由選択制にしました。
塾や他の習い事も大事なので、
両立できるように考慮したい。
文武両道です。
低料金も自慢といえるでしょうか。
不況困憊は如何ともしがたい事実です。
そのためにも、家族の負担を考え、
誰もが入会できるようなるべく低料金に設定しています。
確かに道場として望ましい料金もあります。
しかしそれよりも保護者が支払い続けられる会費にする。
空手は人格をみがく道なので、
道半ばにして辞めることになってもらいたくありません。
ですので、生涯に渡って努力を続けてほしいのです。
とはいえ道場を運営するには多大な費用と労力がかかります。
そこで道場生からの会費だけで成り立たない部分を、
多くの企業や個人からの支援を得るという考えです。
最近、ウィキペディアを開くと
“創設者ジミー・ウェールズからのお願い”が出てきます。
読んでみると、私の目指している方向に似ていると感じました。
それに、近頃、ファンドレイジングという言葉を耳にすることがあります。
その考えは何となく近いところがありますね。
アホなこと言うなと言われそうですが、
後援会など運営基盤ができたら会費を安くしたいと思っています。
それはいつになったら実現するのやら…。
アホな館長の格闘と悶絶が続きそうです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。