『初心と反省 掃除始める』124

2011-07-25

館長就任(2009年)当初は戸惑うことばかりでした。
自分自身の置かれている状況すら十分わかっていませんでした。

そんな感じでしたので、館長らしいこともできずに、
あっという間の一年が過ぎようとしていました。
何もできないことへの猛烈な内省が自分の中にありました。
あせり、というのもありました。

でも、あせってもしかたがない。
まずできることからしよう。
ならば掃除だ。
掃除ならすぐにでもできる。

どんなところでも、会社だろうがスーパーだろうが、
開館前の掃除はしますね。
それと同じです。
道場を利用する方が来る前に掃除して整理整頓しておきます。
とても当たり前なことです。

そもそも道場はいつもきれいにしておくべきでものです。
それに、上に立つとふんぞり返って威張り、
掃除は下の者がすることなどと思い上がってしまいます。

そこで私は初心に帰り、自ら掃除をすることに決めました。
初日は館長に就任した日、11月24日から始めることにしました。

まずは道場の床を掃きます。
けっこう塵が集まりますのでやりがいがあります。

そして道場周辺の道路の吸い殻などのゴミを拾いました。
近隣には気合の声でご迷惑をおかけしてますから。

小さい頃、おやじから
「玄関はその家の主の顔だから汚したり靴が乱れたりしてはいけない」
と教わりました。
その言葉はいつも脳裏にあったので、
玄関(出入り口)の汚れ乱れは気に留めて掃除しました。

おわりに榊に水をやり、神棚に拝礼して掃除を終えます。
拝礼の時に心で願って締めくくります。
“今日一日、事故や怪我がなく、道場が発展しますように”と。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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