2011-03-28
最後まで住民を守った宮城県警の警官10人殉職のニュースがありました。
迫りくる津波を知りながら、
目の前にいるお年寄りを見捨てることができなかった人もいたことでしょう。
警官に限らず、このような光景が、
たくさん、たくさんあったに違いありません。
助けられた人も亡くなれば、
その美談は誰にも語られず永遠に葬り去られてしまうでしょう。
そんな偉人の死を私たちは無駄にしてはいけません。
子ども達をカッコいい大人にさせるための教材として、
偉人の死を生かすべきです。
惻隠の心を教えてあげたい。
自分勝手な世の中に麻中之蓬のごとくまっすぐに育ててあげたい。
お年寄りが目の前で倒れている。
きみは背負って助けるだけの丈夫な体を持っている。
きみならどうする?
いろいろ考えさせてあげたい。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。