2011-03-27
私たちに今できること。
節電に心がけています。
事務所の蛍光灯は必要最小限に抑え、暖房もつけていません。
日中でも社内は薄暗く足元が冷えてきます。
すると「ちょっと寒いね」という声が聞こえてきます。
私はすかさず「少しぐらいガマンせい!」と言います。
新聞のコラムにありました。
我々エゴイストは、
どこかの国に蔓延するマラリアよりも、自分の歯痛を憂える――と。
英国のコラムニスト、ロバート・リンドの言葉とのこと。
この地震を境に日本人の何かが変わったとすれば、
他人の苦痛に心を寄せ、
より小さな自分の苦痛に耐えるすべを学んだことかも知れない。
せめてほんの少し、ひとに優しくなり、自分の痛みに強くならねば、
亡くなった方々に合わせる顔がない。
そう締めくくられていました。
まさにその通りですね。
人の災難を教材にすることの是非はあろうと思いますが、
世の中が良くなる契機になれば喜ばしいことです。
ただ気に留めなければいけないことは、
事務所で働く人のストレスです。
節電で事務所内が薄暗く、
テレビの報道番組を流しているので気持ちが落ち着きません。
たびたび来る余震も不安をあおります。
こういう時はいつもにも増して仕事をさっと終わらせて、
オンオフの切り替えをすることです。
仕事が終わったら仲間とたわいもない話でくつろいだり、
スポーツで汗を流したりするといいでしょう。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。