自分の周りにはつらいことより楽しいことが多いので、
その誘惑に負けてしまうことがあります。
また、塾や習い事、そして中学生になるとクラブ活動を始めると、
どうしてもやめる道を選んでしまいます。
確かに空手を始めれば強くなります。
いじめられっこもいじめられなくなります。
だけど、それで終わって本来の目的が達成されたのでしょうか。
強い子になって終わる、いじめられなくなって終わるのではなく、
善き社会人、カッコいい大人になるためにも、長く空手を続けてほしいものです。
ことわざに、つらい事でも長い間辛抱すれば報われるもののたとえに
「石の上にも三年」というものがありますが、
三年といわず、空手は生涯にわたって続けてほしいのです。
空手家は空手ができなくては困るが空手しかできなくても困ります。
強い空手家である前に、円満な常識人でありたい。
技がうまくなるよりも人間がよくなってほしいと願っています。
建武館 篠田 剛
2010-10-16