2011-12-10
人やサルでしか確認できていなかった「豊かな心」が、
ネズミにもあることがわかりました。
米大学チームが、ネズミは他人の感情を共有するといった
「共感」の能力を備えていると確認。
また、自分が得するわけでもないのに、
困っている仲間を助けたそうです(仲間をワナから救助)。
これはまさしく「惻隠と任侠」なんですね。
人の困っているようすをかわいそうに思い心が痛み(惻隠)、
放っておけず助けるために体を張る(任侠)。
なんだかネズミがかっこよく見えてきました。
それに引き換え、人間界はどうでしょう。
この新聞記事の下には、弱い者ばかりを標的にした、
三郷切りつけ事件のことが載っていました。
人を人とも思わぬ行為。
刃物を持つのは卑怯、か弱い女子供ばかりを狙うなんて、
卑劣極まりない。
いよいよ人がネズミを見習う時代になってしまうのでしょうか。
今、必要なのは弱者へのやさしさです。
損をしても正しいことをする正義感です。
『かつて男の子の間では「刃物は卑怯のしるし」「卑怯は何よりも恥ずかしいこと」だった。<卑怯は恥>の気風よ、よみがえれ!』(『読売新聞』2011年12月9日夕刊「科学」「よみうり寸評」)
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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