『年長者が鍛え育てる』167 人生、カッコよく 日本空手道建武館 篠田剛

2011-12-09

西郷隆盛の生地、鹿児島市では、
古くから良き伝統が受け継がれているようです。

それは「郷中(ごじゅう)教育」といい、
同じ地域の年長者が年少者を育て鍛える薩摩武士の伝統です。

元帥陸軍大将の大山巌も6歳の頃、
15歳年上の西郷から漢文を習ったそうです。

そしてもうひとつ。鹿児島市独特の組織「あいご会」。
これがまた素晴らしい機能を果たしているようです。

子供あるなしにかかわらず、
市民総ぐるみで子供たちの健全育成を図っているのだそうです。

年長者が年少者を鍛え育てるという風習は素晴らしいですね。
人間関係が希薄な時代に、
親以外の年上に鍛えてもらう場面なんてめったにないですから。

我々建武館の役目も、そういうところなのです。
そういうところにやり甲斐を感じて、日々指導しています。

ちなみに、郷中教育の根幹をなす教えが
「負けるな うそを言うな 弱い者をいじめるな」。
実に簡素で明快です。
これがまた、西郷隆盛のようなスケールの大きな人物を、
創りだす素地となったのでしょうね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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