『継母とのけんか』166 人生、カッコよく! 建武館 篠田剛

2012-09-28

俺は陰のある子だった。
学校から帰っても遊びにもいかない。

たった一人、二段ベットの上で動物のおもちゃを持って遊んでいた。
空想の世界に浸っていた。

ある日、一度だけ若い継母とけんかした。
取っ組み合いをしてもみくちゃにされ、髪の毛を引っ張られて、
最後はのどをヒックヒック言わせて堪え泣きした。

だけどその後に
「カツどん食べようか」と言って店屋物を頼んでくれた。

それから少しだけ、気持ちが近づいた。
親に触れたり、感情を出したりすることすらなかったから、
こんなことでも嬉しく感じたんだ。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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