2012-09-28 9:00
おやじの事業が軌道に乗っていた頃は何不自由のない生活だった。
好きなおもちゃは買ってくれた。
大阪万博にも行かせてくれた。
スキーにも連れていってくれた。
だけど連れていってくれたのは親戚のおばさんだった。
美容院の店員さんだった。
家庭の温もりと呼べるようなものは感じなかった。
一家団欒なんてものは一切記憶にない。
心底、腹から笑ったことってあったか?
甘えて抱きついたことあったか?
なかったな。ほんとに記憶にない。
そんな幼少時代だった。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。