『動物を殺した、次は人間だ 三郷切りつけ事件に思う』165

2011-12-07

1960年、右翼少年が浅沼稲次郎社会党委員長(当時)を、
刺殺する事件がありました。

この事件をきっかけに刃物を持たせない運動が広がり
「肥後守」は小学校から消えたそうです。

埼玉県三郷市の路上で先月、
女子中学生が刃物で切りつけられる事件が起きました。

刺殺事件がきっかけとなったように、
世間の風潮が「やっぱりナイフは危ない」となるかもしれません。

しかし、たとえ刃物所持の規制を強化したとしても、
それだけで凶悪事件はなくなるでしょうか。
ここは冷静な判断が必要です。

ナイフを取り上げるよりもっとやるべきことがあります。
それは、弱きものをいとおしむ惻隠の心を育てることです。

文科省は世間の批評に尻込みせず、
小さな痛みを伴う体験をどんどん推進してください。
ようやく動き出した「防災キャンプ」はいい試みではないですか。
後戻りせず、初志貫徹の決意で臨んでほしいですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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