2011-12-04
馬鹿にされ、けなされて、恥をかかされたとしても、
それが偽りなら一笑に付すことができます。
ところが、その嘘っぱちの言葉を身近な人が真に受けてしまうと、
気が気でなくなります。
自分が正しいことをわかってもらわなければ気が済まなくなります。
ことさら相手の悪いところをつきはじめ、
ゆえに自分は正しいのだと振り向かせます。
こうなるともう泥仕合。
そんな連鎖をなくすのは、信念ではないかと思います。
自分に信念があれば批判されても心はふらつきません。
もしその批判に身に覚えがあったとすれば、
素直に認めて反省することができます。
だからといって自分を卑下することもなく、
そんな自分を受け入れられます。
信念は自分を信じることで身に付きます。
訴訟社会になりつつある今の世の中。
そういう中にあって、大事なことはこういう感情だと思います。
感情が安定していれば人を許し、
また批判も受け入れることができます。
争いごとがなくなるわけではありません。
しかしカッとなってやってしまう事件や凶悪な犯罪は、
減っていくだろうと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。