おやじが残した証となろう 161 篠田剛

2012-09-24

あの日はおやじの命日だった。

朝の9時半前。
MBP東京から問い合わせを受け付けたというメールが届いた。

メールの主は俺の弟だ。

弟はこう書いていた。
「今朝、父の戒名を唱えました」

俺はこの日のコラムにこう書いていた。
「今日はおやじの命日。おやじは強かった。やさしかった。いいことしか思い浮かばない」
これを読んで、居ても立っても居られずにメールしたんだろう。

弟はずっと俺のコラムを読んでいたんだ。
ずっと。
ありがとう。

そして、兄貴らしいことやってやれずに、すまなかった。
弟よ、決して多くを望まず、
しかし、いつまでも気位だけは高く生きていこう。

それがおやじへの鎮魂だ。
お互いに、おやじが残した証となろう。

篠田 剛

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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