『がんばろう!日本』 15

2011-03-23

ちょっと暗いよね、といってすぐに電気をつける人がいます。
俺の方こそボランティアしてもらいたいよ、と支援に無関心な人がいます。

そう言う人がもし自分が被災する立場になった時
“我々を見捨てる気か!”
と文句を言えるでしょうか。
もし自分であったらと身を置き換えて考えられることは重要なはずです。

戦後最大の危機に直面していることに早く気付くべきです。
誰が悪い彼が悪いと御託を並べている時ではない。
こういうときこそ言うのでなくやる、行動するべきです。
そして“連帯の精神”を発揮すべきなのです。
不便を強いるのではありません。
自分に耐えられる分だけでも負担しようということです。

福島原発の危機回避にあたる作業員。
誰かがやらねば俺がやる。
原発の復旧で、見えない放射能の恐怖に、
家族を残して我々を守るため身を賭して活動してくれています。
食事時にごはんを食べられるのも、
曲がりなりにも仕事ができるのも、
活動してくれる方々がいるからです。
それを夢寐にも忘れてはなりません。

海外メディアが原発の作業員らの行動をたたえ、
「フクシマ50」と称しています。
それは最前線で活動している人達のことです。
しかし、その陰に埋もれてしまいそうなのが福島支部などの面々です。
どうか皆さん、フクシマ50の活躍の前に、
彼らがいるんだということを忘れないでください。

サッカーの長友佑都選手が
『どんなに離れていても心は一つ』
日の丸にしたためました。

選抜高校野球は
『がんばろう!日本』
をスローガンに今日開幕します。

みなさん、言うよりやりましょう。
できることからやりましょう。
被災地へボランティアに行くのもいい。
この国難を連帯の精神をもって、心を一つに乗り越えていきましょう。

大切なことは、
小さい者や弱者を守る惻隠の情、利他の精神を、
忘れてはならないということです。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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