2011-11-23
子どものうちは自己抑制がうまくできないものです。
カッとなると怒りを自制できないで殴ってしまうこともでてきます。
ましてや空手の技を少し習うとそれを使ってみたくなるものです。
そこをぐっと堪えるのがカッコいいんだよということを、
万引きを例えに話しました。
キミたちはお腹がすいたらどうする?
近くにあるコンビニに入っておにぎりを盗んで食べちゃう?
そんなことしたら野生の動物と同じだよね。
キミたちならきっと、
“お腹がすいたけどお金がないからガマンして家に帰ろう”
と考えるよね。
それが大事なんだよ。
ほんの少しのガマンが大事なんだ。
お腹がすいたから盗んで食べちゃおう、とか、
こいつが憎たらしいから殴っちゃおう、とか。
なんでも思ったことを思い通りにやってしまうのは動物と一緒だよね。
盗みたい、殴りたいと思っても、
いや待て!と止める自分がいないとダメなんだよ。
そういうのを「自分を律する」というんだ。
自分をコントロールする、もう一人の自分を作っていこう。
ガマンは大事なんだよ。…
常盤台小の子ども達にそう話しました。
本当に“ほんの少しのガマン”なんですよね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。