『掃除で締めくくる 和の心にふれよう 板橋区立常盤台小学校の総合学習』152

2011-11-18

掃除もきっちりやらせます。
講義のあとに、モップを持ってこさせて体育館をモップ掛けです。
バラバラに自分勝手に始めるので、
「まっすぐ一列になってやりな。心を一つにして」
するとまっすぐ一列になってやれるようになりました。

ふだん体育の授業のあとに掃除なんかしませんから初めは
“なんで掃除するの?”と思ったでしょうね。
だからこそあえてやらせるんです。
汚したら自分で拭くんだよ、
言われたことしかやらないようではダメなんだよというメッセージですね。

ところで、私の好きな山岡鉄舟がこのようなことを言ったそうです。
「この世には他人のためなどということはありませんぜ」
何だか世の中は自分のためだけと言っているようですが、
ちょっとちがいます。
どちらかというと“因果応報”に似ています。
いいことをすれば自分がよくなるのだから、
人が見ていようがいまいがいいことはどんどんやりなさい。
そんな感じです。

きれいにしてあげている、という感覚ではなくて、
学ばせてもらっているという気持ちになることが大事。
子ども達にその気持ちが伝わったでしょうか。
そういう謙虚な気持ちも身に付けられるので掃除はいい教材です。
掃除をやっていると、学ぶことがいろいろあるんです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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