空手は、本当の価値を評価されておらず、いまなお文化的偏見と蔑視は残っていて、空手は野蛮で暴力的であり、文化的に低いものとみなされています。
なぜ、空手は文化的に低くみなされているのでしょう。
第一、見た目がとても野蛮です。直接身体に突きや蹴りを入れ、相手も痛そうに顔をゆがめ、傍から見ればまるでけんかをしているようです。
よく新聞やテレビの報道で『殴る、蹴るの暴行を加える』という表現を使うため、突いたり蹴ったりすることは、“野蛮で暴力的”な印象を与えます。
そういえば昔から、柔道を身につけた主人公に対する悪役は、たいてい空手家でした。その悪役というイメージが未だに残っていて、空手を習うと乱暴者になると、どうしても悪い方に考えられてしまいます。
はたして、空手は野蛮なのでしょうか。
建武館 篠田 剛
2010-10-13