人間関係に悩む人は多いと思います。言いたいことも言えず、不満がつのるばかり。何から何まで真っ暗闇よ、と。
言いたいことを言えば波風が立つかもしれません。しかし、意外と後腐れがなく、逆に人間関係が良好になることが多いものです。
ですので、言うに言えないなぁと悩んでいる人は、ここは“ヨシ!”と腹を決めて、面と向かって言ってみましょう。
議論することは人間関係の決裂と思っている人には勇気のいることですが、これは議論の稽古だと考えてチャレンジしてみてください。
なぜこのような話をするのかというと、この、言いたいことをぶつけ合う、ということは、組手でなぐり合うことに似ているからなのです。
突けば相手も反応します。
やりやがったな!といってぶち返す人もいれば、うっと唸って返せない人もいます。
こういうやり取りから、手加減が身につきます。
ぶつかり合いの経験がない子は手加減を身につけられません。
ぶつかることにためらう子の多くは、人間関係を築くのが苦手になってしまうのです。
いずれの日か友達との人間関係に軋轢が生じたとき、挫折感を味わったとき、それを乗り越える力を身につけるためにも、なぐり合う、言いたいことをぶつけ合う経験を、いっぱいさせましょう。
建武館 篠田 剛
2010-10-12