『これならばできる、という支援から』148

2012-07-17

刑務所を出所する人の就労を支援するにあたり、
問題化しているものがあります。

それは…
1.働ける年代だが就労意欲に乏しい者が多くなっていること。
2.就労意欲があるが年齢が高齢化していること。

これを聞いて、まさにうちらの出番だなと思いましたね。

私が協力雇用主を勧められてお引き受けした理由は、
このコラムにも書きました。
それは「空手」という新しい形で支援してはどうかと、
提案されたからです。

たとえばひとつ目の就労意欲に乏しい、
とはつまりやる気がないということです。
やる気がないのは心が動いていない証拠です。
心と体は連動していますので、
体を動かすと心も勝手に動いてくるものなんです。
空手をすることで心が躍動します。
それをやる気につなげて就労に導くのです。

なぐる蹴ることは人間の本能でして、
これはものすごくストレスフリーになれます。
そして有り余って暴発しそうな力をここで抜くことにもなれます。
もちろん、その心を正しい方向へ導いてやることも忘れません。

二つ目の高齢化の問題にしてもそうです。
刑務所内では少ない職員で手が回りません。
したがって、脳梗塞や足腰の痛みなど、
高齢者が発症する病気を予防する手立てがないのです。
出所しても働ける体でいなければ雇用してもらうのは難しくなります。
そこで下半身を中心としたトレーニングを採り入れることを勧めています。
道場でやっているアンチエイジングトレーニングですね。

上の2つの問題はわれわれの得意とするものです。
こういう形の「支援」もあるのです。
建武館ではこういう支援をしたいと思っています。
みなさんも、自分のできる支援をしてみませんか?

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。

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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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