『クズにならずに済んだ』147

2012-09-12

私に空手がなければグレていたかもしれません。
どうしようもない人間になっていたと思います。
空手には不思議な力があるんですね。

おやじは結婚、離婚を何度も何度も繰り返し、
母親からの包み込むような愛情をもらった記憶すらなく、
家族で楽しく時を過ごす団欒という言葉はありませんでした。

そんな少年時代でも、空手だけは続けていました。
おかげで少しずつ自信と勇気が湧いてきました。

十代の頃はバカやりましたが、
だけど、くだらない、ちんけな行動はやっちゃいけない。
ただ空手が強いだけじゃだめ、
考えと行動にびしっと一本筋を通そうと思いました。

いつも前向きに生きよう。
そう思えるようになりました。

どうしようもないクズにならずに済んだのは、空手のおかげです。
だからこそ今、めいっぱい空手を教えているんですね。
空手っていいぞ、って声を大にして言えるんです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
あと16

前のページ 次のページ

※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

お問い合わせ

無料体験・見学お申込み、お気軽にお問い合わせ下さい
  • 電話番号: 03-3962-4206
  • お問い合わせ