『協力雇用主を知って下さい! シンポジウムのパネルディスカッション』146

2012-07-16

このシンポジウムは二部制になっています。
第一部は基調講演。
東京保護観察所統括保護観察官の吉田宏武さん
東京都更生保護就労支援事業所長の深井伸次さん
お二人より就労支援の現状などのお話を伺います。

そして第二部はパネルディスカッション。
このディスカッションには3名のパネリストが登壇します。
そのパネリストのうち2人が建武館ゆかりの人なので紹介します。

1人はこのたび建武館後援会の会長になっていただいた村田昭浩さん。
村田さんはこれまで何人もの対象者を雇用しています。
もう1人は重量物の搬入・据付をやっている会社経営者。

実はこの方、少年部道場生のお父さんなんです。
この方は息子が小さい頃、いつも来ては稽古をガラス越しに見る、
教育熱心な人でした。
話をすると実直な人であることがすぐにわかりました。
今では建武館のよき理解者です。

この方も協力雇用主になりましたが、
入会する前から前歴のある人を雇用していました。

協力雇用主になって知ったことが、
前歴のある人を雇うのをためらう雇用主が多い、ということでした。
そのことに憂慮して、つぎのことを思いつきました。
前歴のある彼に、
いきさつや経験談、そして今の気持ちをみんなの前で話さないか、と。
すると、その人はみんなの前で話すことを決断してくれたそうです。

これは信頼関係がなければ実現しません。
社長が丸ごと信用し、
それを肌身に感じて一所懸命に仕事をしたからこそ成り立ったのです。
人を見たら泥棒と思え、という世知辛い世の中じゃないですか。
この話は、そんなことばかりじゃないぞ!と思わせてくれますよね。
素晴らしいことだと思います。

協力雇用主制度を知らない方、知っているがどうしようかためらっている方。
ぜひ、話だけでも聞いてみてください。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。

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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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