2011-11-07
「勇気」は3つめのキーワード。
常盤台小学校の総合学習で講義したときのお話しの続きです。
勇気という言葉ですぐに思い起こすのが論語。
コラムで何度も引用している「義を見てなさざるは勇なきなり」です。
その「勇気」にもいろいろな勇気があります。
目の前で困っている人がいたら助ける、というのも勇気です。
先の中国で起きた、あのいまいましい轢き逃げ事件がまさにそうです。
行動したがゆえに自分に災いが降りかかるかもしれません。
しかしそんなことお構いなく助ける。
いじめられている友達をかばうのも勇気です。
止めに入ったら今度は自分に白羽の矢が立って、
いじめられるかもしれません。
だからといって躊躇しない。
そんな時こそ本当の勇気を振り絞って“やめろよ”と言う。
利害得失の浮世のしがらみで、
寄らば大樹の陰と勢力に迎合することもあるでしょう。
私自身、我が身のかわいさに行動できなかったこともあります。
しかし100%できていないから、
子どもに教え諭す資格はないかというとそうではありません。
逆に、よいことは幼少のうちからしっかりと教え込むべきです。
関連コラム
『中国広東省の轢き逃げに憤らずにはいられない』
『中国で起きた事件だと他人事のように思うなかれ』
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。