2012-06-04
6月3日(日)東京・新宿FACEで開催された拳神祭2012 全日本新空手道選手権大会。
建武館からは8階級に12選手が出場しました。
健闘の結果、軍司翔香(女子部)と杉山太陽(小学6年生部)がチャンピオンとなりました。
二人そろって連覇を達成!
勝因は個人の努力はもちろん。
ですが、空手は対人稽古をしてうまくなるものなので、仲間の存在がなくては勝利がなかったでしょう。
それだけに、ずっと稽古をつけてくれた仲間や先輩に感謝、です。
そして、応援してくれたみなさんにも勇気を送ってもらって感謝、ありがとうございました!
負け知らずで終われるのはたった1人だけ。チャンピオン以外の選手はみな、負けを経験します。
8人トーナメントなら7人が負けます。
負ければ悔しい。
だからこそ。
その負けを無駄にしない。無駄にしなかった者が次に勝つ。
現役のころ、私は何度も負けました。
撮ってもらった試合のビデオで自分の戦いを何度も繰り返して見ました。
ああ、このステップがだめだった。
なんであそこで反応できなかったんだろう。
情けなくて、辛くって、仕方ないんですね。だけど、やる。
悔し泣きして落とした涙は乾いてすぐに消えてなくなってしまいます。
泣くのは簡単。
その悔しいという感情を、次の稽古に、来年のリベンジまでに、持っていられるか。
これが難しいんです。しんどいけれど、だけど大事なんです。
追伸
拳神祭2012 全日本新空手道選手権大会で山本優弥選手と寺戸伸近選手の3分1ラウンドのエキシビションマッチがありました。二人はラスト30秒で思いきり打ち合っていました。渾身の力を振り絞って。お互い打ち合おうと決めていたようです。「俺も思いっきりやるから、お前も思いっきりやれよ」と言える仲。いい間柄です。とても感動しました。
前のページ 次のページ
※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■道場生に伝えたい“技は心に応ず”“拳足は警策なり”。