『ガマンを覚えて人に慕われる人に』132

2011-10-26


演武の冒頭では決まって「ガマン」についてお話しすることにしています。
ふだんの生活の中にも、いろんなガマンがあるからです。

たとえば横断歩道で、
赤信号なんか待っていられるかとサッサと渡ってしまいます。
誰かが渡るのを見るとつられて二番手、三番手が渡り始めます。
そんな光景をよく見かけます。

ルールやマナーを守る、というと「キレイごと」と思う人もいるでしょう。
ところが「ガマン」の観点でいえば、信号無視は「ガマンが足りない」のです。

あと30秒ガマンすれば青信号に変わるのに、
それがガマンできないからです。

今度、赤信号でつかまったら観察してみてください。
そして渡り始める人がいたら心の中で、
この人はガマンが足りない、とつぶやいてみてください。
きっと、妙なプチ優越感に浸れますよ。

さて、道場では…
やはり、「痛みを堪える」というガマンですね。

殴られてもガマン。
あいつが殴ったとか人のせいにしない。
自分の防御がヘタなんだと思え。
人のせいにしたら努力しなくて済む。
自分のせいにすれば努力しなくてはならない。
だから自分のせいにしていっぱい努力しよう。

努力して人から信頼される人になろう。
これからの人生に備えて自分を鍛えよう。
そして「ガマン」を覚えて人に慕われる人になろう。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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