『通りがかりの初老の女性』131

2011-10-18

板橋区民まつり当日。
子ども達が出演直前のリハーサルを道場でしていたときの話です。

私が用事で外にいると、
道場前を通りかかった初老の女性に声をかけられました。

「靴がちゃんと並べられていて感心した」
というお褒めの言葉でした。

気合いの声が大きいので「元気ね」と言っていただくことはよくあります。
だけどこういうところに目が行く人はあまりいません。
見つけたとしても
“フリーマーケットの商品?”と勘違いして覗きこむばかりですから。

女性は子どもの躾にも話が及びました。
「私の父親はいたずらをしても決して怒って叩きませんでした」と。

そして、
「反省させるために子どもを立たせますが、
そういうときは親も一緒になって立っていました」
ごめんなさい、と謝るまで一緒に立っていたそうです。

できそうでできない話です。
お父さんは本気の子育てをしていたんだなぁと、
女性の話に聞き入ってしまいました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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