2012-04-09
ある日、少し混みあっている電車に乗っていた時の話。
部活帰りの学生数人が車内にかたまっていました。
電車を降りる乗客がいます。
ドアが開くとその学生の一人が、
降りる乗客のじゃまにならないようにと一緒に降りました。
すると仲間の一人が
「ナイス判断!」。
見ていた私はいい気分になりました。
親切に振る舞う仲間がいて、それを認める友がいる。
このメンバーは互いに認め合い尊重し合う、
いい人間関係なんだろうなぁ、と思いました。
今日、入学式を迎えた諸君、おめでとう。
武田鉄矢の海援隊の曲に
「信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つくほうがいい」
という歌詞があります。
しかし現実は
「人を信じて傷つくよりも先に見切って傷つかないほうがいい」
という人が多いように思います。
きみたちは決してそんな人になるな。
裏切られて傷つくことを損だと思うな。
あの日の部活帰りの仲間のような互いに認め合い尊重し合う、
気のおけない友人を作ってください。
入学おめでとう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日掲載していますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。