『バトンをつなぐまでの使命』122

2011-07-18

おやじが死んだ歳を迎えるのを前にして、兄は私に道場を譲りました。
これはまさに遺言状のようなものでした。

兄の本望は自分の子息に譲ることだったでしょう。
しかしあいにく兄は子宝に恵まれませんでした。

そこで私の息子を道場の跡取りにと考えたのだと思います。
兄にとってみれば私の息子が我が子のようなものでしたから。

しかし息子はまだ幼い。
だから一人前になるまでつなぎ役になってくれ、
ということだと思います。

もちろん、将来のことはわかりません。
誰が建武館を受け継ぐのかはわかりません。

しかし言えることは、
いずれバトンタッチするまでの間しっかり守っていくこと。
守るだけでなく、兄のように、
道場をより大きく新しく発展させるのが私の使命だということです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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