『ロコモ対策 中村耕三氏』114

2011-08-28

「ロコモ」対策 国民目標に
50代 迫る足腰の危機


そんな見出しのコラムを読売新聞(2011.8.24付)で見つけました。
国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局長で元東大教授の、
中村耕三氏の提言でした。

ここには私の考える方向性が文字で表現されていましたので、
要約して以下にまとめてみました。
長文でしかもお堅い内容なのですみませんが、
ちょっとだけおつきあいください。

介護を必要とする人(要介護者)が急増している。介護サービスを受けている人は450万人を超えた。少子化とあいまって20年後には高齢化率40.5%に達すると予測され、その対策は喫緊の課題だ。

要介護になる原因は、転倒・骨折、関節疾患など人間の運動を担う器官の障害が2割強を占める。脳血管障害、認知症とともに主要因となっているのだ。

骨や関節の病気や怪我が原因で歩行が困難になる疾患が、50歳以降に急増する。しかし実は40歳代から自覚症状なく進行しており、検査をして異常が見つかるのが4700万人も。

50歳を過ぎた頃から筋力の衰えが加わり、ひそかに進行していたものが歩行障害として表れてくるのだ。一般に知られていないことだが、歩速が遅いなど歩く力が低下している人はその後要介護になりやすい。

深刻なのは、4700万という膨大な数の人が、ゆくゆくは歩行障害となり要介護になりうるという現実だ。そこで、筋、骨格など運動を担う器官の「耐用年数」を伸ばすことが不可欠になったわけだ。

これまでは、要介護を食い止めるためにメタボ対策がとられ、内臓の働きを改善する取り組みがなされた。しかし、運動を担う器官(運動器という)自体に目を向けて対策を行うことに関心がなかった。

そこで、日本整形外科学会が運動器の障害対策として「ロコモティブシンドローム」の名で提唱した。訳して運動器症候群、略して“ロコモ”は、運動器の障害による要介護状態や要介護リスクの高い状態だ。

ロコモ対策は、片足立ちや、椅子を使った立ち座りなど簡単な運動で、自宅でもできる。運動器は内臓と違い自ら動かす器官なので改善に向けた取り組みが容易で高齢でも効果が期待できる。

だが、個人の意志だけでは運動を続けるのは難しい。家族の声かけや体操教室など、個人の努力を後押しすることが必要だ。ロコモ対策を国民共通の目標に。


……少し長くなりましたが、おおよそこんな内容でした。
私も同感です。
いつまでも生きがいや楽しみが見つけられるような人生を、
送りたいと願っている一人です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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