『自立した生活ができるために』112

2011-08-26

筋肉は使わないと弱まります。
関節も動かさないでいると硬くなります。

以前もお話ししましたが、義母は脳梗塞で意識を失いました。
当然ながら体は動かせません。
すると1週間も経たず、見る間に筋肉が衰えていきました。

特にふくらはぎは触るとまるで張りがなく、
フニャフニャになってしまいました。
人の筋肉というものは、
使わないとこれほどまでに簡単に衰えるのかと驚かされました。

義母の例は極端ですが、おふくろも自立して歩いてはいるものの、
やはり触ってみると張りがありません。
日常の生活だけでは不十分なのです。
筋肉は刺激を受けないので、衰える一方です。

おふくろの場合は心筋梗塞の心配もあります。
体を動かさないでいると血行が悪くなり、
足の静脈に血栓という血の塊ができてしまいます。

血栓ができた状態で体を動かすと、
その血栓が静脈を通って肺まで流れこみます。
そして血管に詰まって呼吸困難となることもあり、、
最悪の場合は死に至るのです。

やはり介助なしにいつまでも自立した生活ができることを、
誰もが望んでいます。
ましてや怪我や病気で人生を縮めたくはありません。

健康なうちに、元気なうちに取り組みたいものです。
自分のためにも。
家族のためにも。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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