『転倒して不自由な生活に』111

2011-08-24

おふくろの足腰を強くさせる目的で受講した、
介護予防サポーター養成講座。
その内容は、転倒予防トレーニング、低栄養予防プログラム、
音読と計算、爪・足のケアなど多彩。

特に転倒予防トレーニングはおふくろの足腰を強化させるために、
とても参考になるものでした。
講座を修了し介護予防サポーターの認定をいただき、
さっそくおふくろに施すことにしました。

しかし、結局、この講座を役立てることができませんでした。
というのも、運動習慣のないおふくろは、
どうしても体を動かすことを億劫がってしまったからです。

その後も何度か運動を勧める話はするのですが、
また、おふくろ自身、大切さもわかっているのですが…。
頑張りすぎて体が痛くなった記憶だけが残り、
運動するとよけい体をこわすと想像してしまうのです。

運動を勧める話ができないまま時だけが過ぎてしまいました……。
おふくろの足は弱まる一方でした。
そして、やってしまいました。
2か月ほど前、おふくろが部屋で足を滑らせて転倒してしまったのです。

幸いにも骨には異常がありませんでしたが、
腰を痛めて歩くことがさらに困難になってしまいました。
気ままに外に出歩くことすらできなくなり、
とても不自由な思いをしています。

主治医からは、運動ができなくなることが起因する静脈の詰まり、
血栓を注意されました。
その悪化を防ぐために弾性ストッキングを履き続けなければなりません。

心筋梗塞で倒れたおふくろにとって、血栓が増えることは命取りです。
私は病院から自宅までの車中で、
この時とばかりに運動の大切さを改めておふくろに話しました。

数日後、おふくろから「どんな感じで運動すればいいのかな…」
おふくろ、運動することに前向きになったのかな。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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