『頑なな心が』110

2011-04-02

現在もそうですが、その頃、館長は建築関係の事業をしていました。
その事業は順風満帆ではありませんでした。
むしろ大借金からのスタートでしたので台所事情は常に火の車でした。

そういう火急のときになぜ建武館に専念しないのか。
研修会も大事だろう。
しかし、身内が運営している建武館はどうなってもいいのか。
選択を迫られる毎日でした。

私は当時、少年部を指導していました。
研修会本部道場建武館として、建武館のために尽くしているではないか。
心の中に迷いがありましたが恥じることなしと、
改める気持ちはありませんでした。

そんな時、地元の後輩、本澤が現れました。
本澤は、あの除夜の蹴り(ひと・もの・こと37)というあきれた発案をした男です。
彼の出現で、私の頑なな心は徐々に変わっていきました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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