『空手ノート 大切な宝物』106

2011-03-12

なぜ金城先生の空手が理解できないのか。
私はもどかしくてしかたありませんでした。

先生の技術と精神を正しく伝えていくことが自分の使命ではないか。
そう思えてなりませんでした。

私はよく、金城先生からの指導中に新たに発見したものを、
ノートに書き留めていました。

技や精神などあらゆる先生のことばの
“なるほど!”と思ったものは洩らしませんでした。

もどかしい思いをしてさらに、
“しっかり記録しなくて”はという、使命感に似た感覚をを覚えました。

稽古の最中に書けないので、
稽古が終わるや否やすっ飛んで書きに行ったものです。

先生の一言一句を聞き逃すまいとじっくり聞いて、
稽古が終わるまで忘れないようにするのが大変でした。

幸運にも私はマンツーマン指導を受けることが多く、
わかるまで聞き直すことができました。

このノートは大切な宝物になりました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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