『人が人を呼ぶ』103

2011-03-09

人が人を呼ぶといいます。
館長が事業を営む会社に一人のアルバイターが入りました。
彼の名は安部康博。
のちにK-1ジャパングランプリに出場。
そして第2代全日本ヘビー級チャンピオンとなる男です。

安部は直接打撃をする空手の経験者でした。
しかしその時は現役を退いていました。
そんな安部に館長はキックをやってみないかと誘います。

その時点では“久しぶりに汗を流す”程度にしか考えていませんでした。
今では笑い話でいう言葉ですが、
“館長のうまい口車に乗せられて”
リングに出るようになりました。

そうこうするうち安部は平成9年、
K-1ジャパングランプリに出場する機会に恵まれ堂々第3位となります。
建武館はまさにK-1戦士を生んだ板橋初の道場となりました。

さらに安部は平成10年、11年と、3年連続K-1ジャパングランプリに出場。
そして平成14年、
ついに第2代全日本ヘビー級王者となり念願のチャンピオンになりました。

その後も、学生キックの縁で、島野智広、小松隆也が入ってきました。
平成15年には一般キックで入会した白濱卓哉、小山泰明も、
プロキックボクサーとなり活躍中です。

このように道場生達の大いなる活躍のおかげで板橋に建武館ありと、
広く世間に知らしめました。

まさに人が人を呼ぶ、でした。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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