『邪道と言われても』101

2011-03-07

兄は幹部の裏切り行為などで人間不信になるほどの辛い経験をしました。
そして事業で“どんな厳しい状況でも逃げずに立ち向かう心の大事さ”
を学びました。
いやというほど学んだこの教訓を、何かに生かせないか?

そんなところから兄は追い求める何かを模索しはじめ、
少しずつそれを形にしていきました。
時間が空いたら自ら道場に出て、夢中で組手をしていました。
殴りあっているうちに“やはりこれだ”というものに出会います。
それはキックボクシングでした。

当時、友人の紹介で知り合ったキックボクシング小国ジムの斉藤会長。
そこのプロ達の激しい練習風景を見ながら思いました。
この激しい攻撃を受ければ相当な恐怖心が起こるだろう、と。

そこで思いました。
しかしその恐怖心を克服しようとする気持ちが大事なんじゃないか。
どんなに怖くても逃げずに立ち向かい、
自分の弱い心と戦っていくことが大事なんじゃないか。


兄は決心します。
社会に出れば辛いことにぶち当たることが山ほどあります。
もし道場運営を続けるならば、社会で生き抜くためのものを教えたい。
それには邪道と言われてもいいから、
キックボクシングの技を取り入れたものを教えよう、と。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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