2011-03-04
空手は他の球技スポーツなどと違って痛くてつらいことばかりです。
ときに、なぜこんな痛い思いをしてまで、
やり続けなければいけないのかと思うこともあるでしょう。
心がみだれてナイーブになったときはこれほどつらい稽古はありません。
反対に心が躍動しているときは痛みも忘れるほど楽しくできます。
心の在りようで気持ちがこんなに変化するものは、
空手のほかにないんじゃないかと思えます。
それゆえに、環境に心が左右されたとき、
“それじゃいかん!”と自分で自分のケツを叩く。
高齢の方などが陥りがちなのが悪いスパイラルですね。
つまり、痛いから動かさない、
動かさないからよけい痛くなるという悪循環です。
おそらく、ですが、我々のような自分で自分のケツを叩く人間は、
年をとってもバカ無理をするんでしょうね。
そういう悪循環を断ち切ってくれたのが、私の場合空手でした。
さて。
コナミの子ども達が
“三日坊主で終わらなかった”“継続できた”
ということからくる自信。
これがやがてこの子達の人生の糧となると信じています。
自分に自信が持てるような子供を作っていくぞと、これからも張り切って指導していこうと思います。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。