2011-02-28
平成14年のある日、
いつものように新聞紙の折り込みをめくっていました。
スポーツ、格闘技、健康関連のチラシをチェックするのが日課でした。
その中にオレンジワンという名のスポーツクラブのチラシがありました。
目を凝らすと“講師募集中”という文字が目に留まりました。
講師か……。
私は自分の可能性を試したかった。
居ても立ってもいられず、
私はその日のうちに問い合わせの電話を入れました。
空手の指導には自信がありました。
道場では常に指導的な立場にありましたから。
小学校の体育館でも近隣の子供たちを指導していましたし。
しかし、講師料をいただくといった、
外部からのお仕事としての経験はありませんでした。
景気が良ければ出直しがききます。
しかし当時も大変な時期でした。もし失敗したら…。
こういうときはどうしても周りは、
ネガティブな助言ばかりになってしまうものです。
「大賛成!自分を信じて思う存分チャレンジして!」と賛同すれば、
失敗したとき自分にも言った責任がふりかかるかもしれません。
否定していれば、失敗したとき、
「だからやめろと言ったでしょう」と弁明できるからです。
しかし私は幸せ者でした。
助言はいただいたものの、それはポジティブなものだったからです。
それゆえに、
失敗したとしても周りに迷惑を及ぼさないという覚悟を決めました。
一度きりの人生。
みなさんは、やりたい!と思うことに挑戦していますか?
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。