『気を失っていたのです!』81

2011-02-11

1997年11月。
小松ちゃんの誘いに乗って坂戸市民チャリティマラソンに出場しました。

先輩後輩がぞろぞろと、朝早くに集合しました。
東武東上線の大山駅を出発して埼玉の坂戸駅に到着、
いよいよマラソンです。

スタート地点で合図を待つ間、周りに目を向けると、意外や壮年者が多い。
どう見ても私より10も20も上の人が多くいました。
私の目の前の人も50代後半くらいでした。
こんなオッチャンより遅いわけがないだろう。
見くびっていましたね。

さあスタートの合図。
みんな一斉に走り始めました。
仲間は会話をしながら楽しんでのスタート。
私は…
スタートとともに、真顔で真剣に走り始めていました。
私の目の前にいた、定年間近と思われるあのオッチャン。
そのオッチャンが思いもよらず早かったからです。
それがまたいい走りをしているんです。
ぴったりマークして走っていました。
ペース配分も考えずに…。

7キロ地点を通り越したあたり。
今までになくハア、ハア呼吸している自分に気づきました。

“もの凄くハア、ハア言ってるな”
そう思いながら走っていたのは記憶にあります。

記憶にある…

そう。
私はそのあと気を失っていたのです!

建武館 篠田剛

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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