2011-06-29
建武館の子ども達にも冷水を浴びる経験を…。
どうせやるなら、ということで大寒の日に行うことにしました。
稽古を終えて掃除を済ませ、いよいよ寒中みそぎの始まりです。
日が落ちた寒空のもと、上半身はだかになって整列しました。
一人ずつ大声で今年の誓いをたてます。
そして桶についだ冷水を頭からザバーッとかぶります。
すると、一気に体温が奪われ、
体中の筋肉が緊張して縮こまってぶるぶる震えます。
あごの筋肉まで震えて歯がガチガチ鳴るので、
しゃべることもできなくなります。
それでも強がって、平然としています。
こういうガマンがいいんですね。
冷水を浴びて心身を鍛える。
浴びると体だけでなく心も清められた気がします。
楽しいイベントも大事。
だけど、こういうことも大事です。
大人が仕向けなければ子どもは経験できませんから。
浴びて着替えると、お母さん方は温かい汁物を作って待っていてくれました。
みんなでふうふう言いながらごちそうになりました。
子ども達の笑顔を見て、新年恒例の行事にしようと心に誓いました。
大人達は寒くて厳しいだろうけど。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。